大切な資産である不動産を、なぜタダであげる人がいるの?と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは不動産をタダでも譲りたい、物件が無償譲渡される理由について解説します。
理由1.田舎の空き家・土地は高く売れない
とくに田舎の空き家・土地は、物件数が増える一方で、それを求める人は減り、需給バランスの関係から高く売ることが難しくなっていきます。
空き家の数が増加
総務省が2014年に発表した調査によると、全国に存在する空き家は820万戸で総住宅数の13.5%。5年前の調査に比べて63万戸も増加しており、過去最高を記録しました。
*総務省「平成25年住宅・土地統計調査」
また野村総合研究所の調査では、2023年の空き家は1,293万戸(総住宅数の19%)2033年には1,955万戸(27.3%)と予測されています。
ほぼ4件に1件が空き家になる計算となり、空き家の数が今後も確実に増加していきます。
人口・世帯数と比べて住宅数が多い
日本はいま人口減少社会に突入しています。ジャパン・ポリシー・フォーラムによると、2013年の世帯数は5200万世帯に対し住宅の数が6100万戸と、住宅が900万戸も多く存在していました。
また国立社会保障・人口問題研究所の予測では、日本の総人口は現在の1億2700万人から2065年までに約8800万人にまで減少します。つまり、この状況は今後さらに悪化すると見られています。
このように、住宅を必要とする世帯数に比べて、住宅の数が多くなっています。
空き家・土地が売れない
特に若者は田舎から都会に流出し、都心に人口が集中する状況が続いています。また高齢者も、医療機関の充実や暮らしの利便性を求め、都心回帰が進んでいます。
日本の田舎に今後住宅を必要とする人は、さらに減る可能性が高く、需給バランスの関係から高く売ることが難しくなっていくのです。
理由2.相続放棄できない
不要な不動産がいま親の名義であれば、相続の際に不動産だけ相続放棄をしようと考えている方もいるかもしれません。
しかし相続は原則として、すべての財産を相続するかしないかの二択であり、自分が欲しい財産だけを相続して、都合の悪い不動産を相続放棄する、という「いいとこ取り」の相続放棄をすることができません。
不動産の相続を放棄するのであれば、他のプラスの資産も含めて全部放棄する必要が生じます。
相続をする限り、物件を管理する責任が生じるのです。
理由3.持っているだけで手間とお金がかかる
不動産には、たとえ活用していなくても、所有しているだけでかかる手間やお金があります。
空き家であれば、定期的に換気を行なって建物老朽化の進行を遅らせたり、屋根や外壁の痛み具合を確認・修復する手間が必要です。また降雪地域では、冬期の除雪なども必要になるでしょう。こうした手間を代行してくれるサービスもありますが、少なからず費用がかかります。
また毎年1月1日に不動産を所有している者に課せられる「固定資産税・都市計画税」も、持っているだけでかかるお金です。
理由4.空き家を解体するとお金がかかる
建物管理の手間を軽減したり、更地にすると売却が可能なケースの場合、建物を解体することがあります。
この建物解体には、一般的な木造住宅で150万円前後の費用がかかると言われています。
一方で、土地がその解体費用より高く売れないと、収支はマイナスとなってしまいます。
また固定資産税・都市計画税には、住宅用に対する軽減措置があり、住宅が建つ200㎡までの土地は小規模住宅用地として、固定資産税が1/6、都市計画税が1/3になります。
しかし建物を解体して更地にしてしまうとこの軽減措置がなくなり、固定資産税・都市計画税が上がってしまうのです。
まとめ・当サイトについて
- 田舎の空き家・土地は高く売れない
- 相続放棄できない
- 持っているだけで手間と時間がかかる
- 空き家を解体するとお金がかかる
以上4つの理由から、なんの使い道もなく将来にも不必要な物件を無償で譲渡するケースが多く存在しており、今後も増加していくことが考えられます。
一方で、譲り受ける方に使い道があれば、0円物件を取得できることは大きなメリットです。
当サイトではこうした現状を踏まえ、無償譲渡を希望される物件(建物・土地)の情報をご提供し、あげたい方と欲しい方の橋渡しをしています。
そしてこのサービスは、上のような不動産を相続してしまった「運営者の実体験」をもとにして、開始されました。
よろしければ、その実体験の内容もご覧ください。
\具体的な金額も含め、実体験を記しています/
こうした処分に困った不動産をお持ちの方には、売却以外の新たな選択肢として、【みんなの0円物件】の活用による無償譲渡をぜひよろしくお願いいたします。